浄水器や蒸留水器で放射性物質の除去は可能なのか
近年の健康志向以上に
水質について安全性を求める
きっかけになったのが
原子力発電所の事故です。
自然界にももともと
微量が存在する放射性物質ですが、
明らかに異常値を示すことが
あるようになりました。
このことに健康被害が
あるのではと考えることは
自然なことだと思います。
自分で出来る水の安全対策として、
浄水器や蒸留水器の使用を
考える人も多くなっています。
自宅に設置できる対策機器として
人気がある両者ですが、
それぞれの使用で
放射性物質の除去は可能なのか、
性能に差があるのか考えてみました。
蒸留水器で放射性物質の除去は可能?
まず最初に現実的な話の前提として、
家庭用の蒸留水器や浄水器は
放射性物質の除去を目的にしては作られていません。
そのために、そうした目的に応じた
実験もしていませんし、
当然研究成果の発表などもありません。
ただしメーカー直接以外の場所で、
民間団体が自主的に行った
実験結果を見つけることが出来ます。
これは日本放射線安全管理学会が行ったもので、
「放射性ヨウ素安全対策アドホック委員会水分析班が中間報告」として
公表しています。
この報告書における実験対象は、
ブリタなどの家庭用のポット型浄水器で
ヨウ素131・セシウム137の除去効果についてです。
代表してブリタの結果を見てみると、
雨水に含まれるヨウ素については
8割前後の除去率を見せています。
また何故かブリタでは実験されていませんが、
同様の活性炭とイオン交換樹脂ろ過材を
使用している浄水器で、
セシウム137の除去について
80%以上の除去率を達成しています。
蒸留水器ぬついては
このような実験結果が見つけられないのですが、
有力な仮説が、東大病院放射線治療チームが
ツイッターで表明しています。
これは原発事故が発生した当時、
水を煮沸することで、
放射性物質を助教出来るのかと
憶測が飛び交っていたことへの
ひとつの回答になるものだったと思います。
これによると、除去効果は期待できそうです。
蒸留水器の仕組みをまさに活用出来る結論でした。
ヨウ素およびセシウムの沸点は
水のそれよりもはるかに高温で、
通常の水の煮沸程度では
蒸発はしないということです。
つまり蒸留水器によって
作り出された蒸留水には、
放射性物質は含まれていないということになります。
実際にこの原理は
原子力発電所でも使用されていて、
汚染水の廃棄処理に
蒸留による放射性物質の濃縮と
安全な水との分離に用いられています。
こうした状況証拠を集めると、
メガキャットのような蒸留水器には、
放射性物質の除去の効果を
ある程度期待出来るものと考えられます。
↓↓メガキャットの公式HPもぜひ参考にどうぞ↓↓